短期大学部 キャリアプランニング科 PBLによるプロジェクト活動の実践

PBLによるプロジェクト活動の実践

PBL(Project-Based Learning)とは

「PBL(Project-Based Learning)」とは、「問題解決型授業」ともいい、チームで学生自らが調べ、考え、議論し、問題を解決していく学習形態である。学習の主体は、学生であり、教員は学習を支援する立場になる。教員は一方的に教え込まずに、適切な指示を与えたり、学生とともに考えたり、議論に参加する。このようなPBLによる学習は、学生に対する教員のかかわり方が重要である。2012年3月に、中教審大学分科会が「大学教育の質的な転換」の方策として「双方向の講義、演習、実験、実習や実技等の授業を中心とした課題解決型の能動的学修「アクティブ・ラーニング」(AL:Active Learning)」を提示した。PBL学習は、このALの範疇にあるもののひとつであり、新しい形の学習形態である。本学科では、2年次の『ゼミナール(必修科目・通年)』において、このPBLによる学習をプロジェクト活動(『SOZOプロジェクト』)として実践している。

PBLとアカデミックスキルズ

大学では、自らが考え、調べ、論ずることが求められている。PBLの中で意識的に「アカデミックスキルズ」を身につけると、より効果的に学習することができる。「アカデミックスキルズ」とは、大学で学ぶために必要な知的技法のことで、調査の仕方やデータの処理、グループでのディスカッション、プレゼンテーションの方法、レポートの書き方、情報発信など多岐にわたっている。

PBLとアカデミックスキルズ

SOZOプロジェクト

~地域企業・自治体と連携したプロジェクト体験~

本学の「PBL」によるプロジェクト活動は、地域企業(NPO,行政機関を含む)と連携して共同でプロジェクトの運営を体験的に学ぶものである。学生は、1年間のプロジェクトの運営を通して、アカデミックスキルズとともに地域企業との仕事上でコミュニケーションの方法も学ぶことになる。このようなプロジェクト運営は、企業の仕事の進め方の体験や、ウェブ検索サイト及び携帯情報端末の活用など、就業後に直面するであろう、仕事能力の醸成を図ることになるのである。

SOZOプロジェクト

2023年度プロジェクト開催されました

2023年度プロジェクトテーマ

  • 朝倉ゼミナール 「食育」を軸に主な活動である「こどもクッキング」のほか梅干やジャム、菓子類などを手づくりする「食品加工」も計画します。
  • 伊藤ゼミナール かわきたバスに乗ってもらおう!
  • 井原ゼミナール グローバル社会で必要となる多文化理解や国際理解について学ぶ
  • 瀧﨑ゼミナール SDGsを楽しもう!
  • 辰巳ゼミナール 「地元」を考えてみよう!
  • 田原ゼミナール 防犯ボランティアチームCTS
  • 矢島ゼミナール 病院事務の仕事とは?どのようなものかを調査・研究します。

2023年度プロジェクト実績

学生自らが調べ、考え、議論し、問題を解決していくプロジェクト学習

キャリアプランニング科では、2年次の『ゼミナール』において地域の課題解決を図るプロジェクト活動を行っています。これは地域企業(NPO、行政機関を含む)と連携し、共同でプロジェクトの運営を体験的に学ぶものです。課題に直面する当事者の話を聞き、ともに考え、行動することは、本学の理念にある実践的教育を体現するものであり、これから社会に出るみなさんの大きな財産となる経験です。授業で学んだ知識・スキルを活用し、人の想いに触れ、自ら行動する中で、自身の課題や成長と向き合ってみましょう。

朝倉ゼミナール

「食育」を軸に主な活動である「こどもクッキング」のほかに、梅干やジャム、菓子類などを手づくりする「食品加工」も計画します。

「子どもは台所で育つ」子どものころから食事づくりの場面にかかわることは社会での順応性が育つと言われ、早い時期からの食育の実践が望ましいのです。クッキングでは、参加する子どもたち皆が調理にかかわれるような献立を学生たちが考えて、食事づくりの難しさや楽しさなどを体験できるようにサポートをします。

伊藤ゼミナール

かわきたバスに乗ってもらおう!

豊橋市の運営するコミュニティーバス(かわきたバス)の利用促進活動をしています。バスのグッズをつくったり、地域の小学校にかわきたバスすごろくの配布をしたりしています。地元地域の問題を学生の視点から考えて、楽しく明るい方向に解決しようという取り組みをしています。

井原ゼミナール

グローバル社会で必要となる多文化理解や国際理解について学ぶ

現在の日本社会では、多様な社会的、文化的背景を持った人々との共生が求められています。昨年度は「外国人技能実習生」へのインタビュー調査から、食に関する問題点が見つかりました。そこで、今年度は新城市で実施している「軽トラ市」に参画して、外国人に奥三河の特産物の魅力を伝えたいと考えています。

瀧﨑ゼミナール

SDGsを楽しもう!

SDGsをわかりやすく伝え、興味を持ってもらえるイベントを地域や企業と連携して考えます。ゼミオリジナルSDGsすごろくイベントの継続とSDGsの新しいプロジェクト「食品ロスをなくそうクッキング!」にもチャレンジ。発想力を磨き、楽しみながらSDGsの理解を深めるゼミです。

辰巳ゼミナール

「地元」を考えてみよう!

つい口にしてしまう「地元」という言葉、ゼミではこの地元について考えます。書籍を読み、フィールドに出かけ、ゼミのメンバーと話し合いながら、知識と考え方を学んでいきましょう。あなたの好奇心を発揮して、あなたの視点で語ってください。

田原ゼミナール

防犯ボランティアチームCTS(クリーンチーム創造)

先輩たちから続く防犯ボランティアチームCTS(クリーンチーム創造)の活動を中心に、警察署や市役所等と連携しながら身近なボランティア活動(保育園での公演など)を行うとともに公務に携わるための知識も学修します。保育園児や小学生たちとふれあいながらともに成長をめざします。

矢島ゼミナール

病院事務の仕事とは?どのようなものかを調査・研究します。

医療事務をはじめとした病院事務の仕事とはどのようなものなのか? 診療報酬制度等の仕組みを探ることから始めます。豊川市民病院のイメージアップに関する活動などを通して、病院事務の仕事が地域住民や患者さんにとってよりよいものとする方法・方策を考えていきます。

2022年度プロジェクト実績

コロナ禍における規制もようやく緩和されて活動を再開しました。
2022年度実績を紹介します。活動については、キャンパスニュースにも掲載をしています。
キャンパスニュースを「キャリアプランニング科」もしくは「地域連携」で検索してみてください。

SOZO子どもクッキング

朝倉ゼミナール

献立決定と試作や配布資料づくりをして、豊橋市こども未来館ココニコでこどもクッキング教室の開催が主な活動をし、小学生に料理をする楽しさを体験するサポートをしました。年間4回(土曜日午前)を実施しました。ほかには季節の食品加工(梅干やジャム等)、創造祭での出店を行いました。

東三河を知ろう

辰巳ゼミナール

豊橋を中心に三河地域について勉強しました。地域を知り、また、地域の組織や団体と連携したイベント・企画への体験的な参加を通じ、組織行動や自らのできることなどを学修・再発見しました。

地元活性化プ ロジェクト
〜まちなか 図書館に人を集めるには〜

瀧﨑ゼミナール

人が集まる仕組みを考えました。今年は駅前大通りにできた「まちなか図書館」に若者が集まるための活動をしました。まちなか図書館イベントも継続しつつ、新しいプロジェクトにチャレンジしました。

かわきたバスに乗ってもらおう!2022

伊藤ゼミナール

豊橋市役所都市交通課と連携をして「かわきたバス」の利用促進活動をします。女子学生ならでは発想を期待されてそれに応えました。みなさんの楽しい発想(缶バッジづくりや、イベントの企画などをしています)が公共交通機関で、ゆるやかに、楽しみながら発見をすることができました!

防犯ボランティアチームCTS
(クリーンチーム創造)

田原ゼミナール

先輩たちから続く防犯ボランティアチームCTS(クリーンチーム創造)の活動を中心に、身近なボランティア活動を行いました。また、警察署等とのコラボ活動も行いました。保育園児や小学生たちとふれあいながらともに成長することができました。

豊川市民病院のイメージアップ活動

矢島ゼミナール

医療事務の仕事とはどのようなものなのか?診療報酬制度等の仕組みを探る事から始め医療事務の仕事を患者さんにとってよりよいものとする方法・方策を考えました。豊川市民病院のイメージアップに取り組みHPの改善などを通じて共通の取り組みを行いました。

2021年度プロジェクト実績

新型コロナウィルスの感染拡大による活動自粛について

2020年、新型コロナウィルスの感染拡大により、大学授業や学生活動は大きな制約を受けることとなった。これまで地元企業や自治体との連携による体験的な学修を実現してきた『SOZOプロジェクト』をこのまま継続することが困難であると判断し、活動の自粛と計画の一部変更を以下のように行う。まず、対外的な活動は基本的に行わない。継続的な企画に関しては、協力先企業・団体とプロジェクト実施の可能性について協議する。継続企画の実施が困難となった場合、あるいは、新たな企画実施を検討する場合は、従前通り、アクティブ・ラーニングを学修のベースとし、PBLを広くとらえた活動に変更する。国の方針や大学の活動基準において対外的な活動が可能となった場合は、安全性に最大限の注意を払い、それらを再開する。また、連携企業・団体を招き、毎年実施してきたプロジェクト活動成果発表会は暫くの間、中止とする。

2021年度プロジェクトテーマ

  • 中島ゼミナール 防犯ボランティア
  • 辰巳ゼミナール 東三河を知ろう
  • 伊藤ゼミナール かわきたバスに乗ってもらおう!
  • 瀧﨑ゼミナール 地元活性化プロジェクト〜まちなか図書館に人を集めるには〜
  • 朝倉ゼミナール SOZO子どもクッキング
  • 花岡ゼミナール 地元企業の紹介HPの作成
  • 矢島ゼミナール 医療事務の仕事を考える