スペシャルインタビュー

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.1 西先生

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.1 西先生

<基本情報編>

西先生の今までの経歴を教えてください。

出身は大阪で、大阪の専門学校で学び理学療法士になりました。就職は、臨床実習でお世話になった長崎県の脳神経外科クリニックで働いていました。

大阪から長崎に就職したんですね。どうして長崎なんですか?

専門学校の時の臨床実習で、長崎の病院に行ったことがきっかけで、そのまま就職しました。10年ほど臨床で働いたあと、縁があって長崎大学歯学部の解剖学講座の教員になりました。

理学療法ではなく歯学部での教員なのですね。

教育関係はお話をいただいた時しか携われないので、声がかかったタイミングでチャレンジしてみました。歯学部では頭頸部の解剖を細かく教えましたが、理学療法では運動器の部分を勉強します。

2023年4月から、念願だった理学療法士の養成校である本学の教員となり、理学療法士を目指す学生さんたちと毎日楽しく働いています。

<教員・研究編>

西先生の専門研究分野を教えてください。

主に解剖学を担当しています。臨床をしている時からより深く解剖学の勉強をしたいと思うようになり、大学院で解剖学教室に入学して、主に骨を対象に肉眼解剖学研究を行ってきました。

どうして解剖学を勉強したいと思ったのですか。

患者さんの治療をしていく中で、うまくいかないことも多々あるのですが、その時に、もっと人体の構造を勉強したい、詳しく勉強して治療に役立てたいと強く思ったことから大学院に入学しました。

解剖学はどんなところが面白いですか?

まず、人間の体はすごく合理的にできているのに感動します。また、身体の構造をしっかりと理解することで、患者さんの身体を触って治療をする際にとても役に立ちます。

西先生が学生に教える上で気をつけていることは何ですか?

理学療法士でありつつ、解剖学を教えている教員は少ないと思うのです。せっかくですので、臨床現場で役立った解剖学の知識などを学生に伝えられるようにしています。

教科書だけの授業ではなく、臨床の話を織り交ぜてイメージしながら興味を持ってもらえるよう心がけています。また、医療専門職者は最低限の知識・技術を身につけることが責務であり、学生には、解剖学の講義を通して、医療人としての心構えを伝えるようにしています。

西先生が考える豊橋創造大学の良いところは何ですか?

一番の魅力は、さまざまな専門分野の教員が揃っていることですね。まだ赴任してきて日が浅いですが、教員間のチームワークがとてもよく、教員全体で学生をバックアップする体制が整っています。また、地域との連携が取れており、臨床実習が近隣の病院で行えるため、学生の負担も軽減されていると思います。豊橋という落ち着いた環境で4年間じっくりと理学療法を学べる点も魅力です。

<パーソナル編>

西先生が理学療法士を目指すきっかけを教えてください。

学生時代は野球部に所属していて、怪我をしたり、効果的なトレーニングを考えたりもしたため、身体の構造や運動の仕組みについて興味を持ちました。高校生のときにアスレチックトレーナーの方にトレーニングを学ぶ機会があり、そこで理学療法士という仕事を教えてもらったのがきっかけです。

すぐに理学療法士に惹かれたのですか?

実際に理学療法士に決めるまでは、高校の教員になって部活の顧問になる道や競技者として野球を続けようかとも迷いましたが、理学療法士という仕事を調べていくうちに、サポートする側になろうと思い、専門学校に進みました。

西先生はどんな学生時代を過ごされましたか?

勉強には苦労しました。決して優秀な学生ではありませんでした。熱心な先生が多かったので、しっかりサポートしてもらいました。また、進学した学校では同じクラスに社会人経験者など年齢の違うクラスメイトもいて、意識の高さに影響を受けました。

その頃から解剖学は得意だったのですか?

実は解剖学もそれほど好きではありませんでした。覚えることも多いですし、学生のうちから解剖学が好きだという人は少ないと思います。ただ勉強を続けるうちに理学療法の魅力に気付くようになり、臨床実習を通して素晴らしい先生に出会えたことが今でもモチベーションになっています。

理学療法士を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

私は理学療法士という仕事が大好きで、理学療法士を目指す皆さんを全力でサポートしたいと思っています。臨床での理学療法士という仕事は、患者さんなど怪我や病気により障害を持たれた多くの方にとても喜んでいただける素晴らしい職業です。

この豊橋創造大学で4年間しっかりと理学療法について学び、多くの方の力になれる理学療法士になることを一緒に目指してみませんか?