経営学科「先生に聞いてみた」 中澤先生

<所属・氏名>
経営学部
経営学科
講師
中澤陽平(ナカザワヨウヘイ)先生

<基本情報>
これまでの経歴を教えてください。
出身は新潟で、地元の大学の工学部で情報工学を学び、大学院で博士号を取得しました。その後数年間、都内のいくつかの大学で研究・教育に従事したのち、2022年度から本学経営学部の教員として情報系科目の担当をしています。
どんな学生生活を過ごされましたか?
学生生活では研究室配属後は大学生活のほとんど自分の研究に没頭していて、研究室で一番長く時間を過ごしました。普段は一人で黙々と研究をしているのですが、外部の展示会に出展する時は、研究室全員で一丸となって準備をしました。チームで取り組むことが少なかっただけに、かなり印象に残っています。研究以外では、お昼休みなどに研究室の友人・先輩後輩たちと大学周辺の飲食店巡りもしていました。美味しい物を食べることが大好きなので、友人とともに色々なお店を発見するのが楽しかったのを覚えています。

<教員・研究>
専門研究分野を教えてください。
専門研究分野は地理空間情報・屋内測位です。GPSが利用できない屋内で、照明器具などの目に見える光を利用した通信「可視光通信」によって高精度な位置情報を取得する研究を行っています。現在、地理空間情報はカーナビやスマホの地図アプリなど身近なところで活用されていますが、新しい技術を研究・開発することが将来皆さんの暮らしの中で役立つ可能性があるというところにやりがいを感じます。
「可視光通信」ってどんなところが良いのですか?
大学時代に所属していた研究室は、地理空間情報について屋内での測位をテーマに研究をしていました。可視光通信のほか、電波や超音波を使う方法もありますが、いろいろと試す中で、大きな利点に気づきました。電波や超音波はそれを発信する専用の装置が必要ですが、可視光通信は元々ある照明の電球を可視光通信につける電球入れ替えれば使用できます。新しく専用の装置を設置しなくても良いところに大きな利点を感じました。
学生に教える上で気をつけていることは何ですか?
プログラミングやデータサイエンスといったコンピュータ関連の科目を担当することが多いです。高校までに聞き馴染みのない科目のため、学生も苦手意識を持ってしまいがちですが、理論や技術などを解説して教える時間に加えて、実際にPCを使って手を動かす時間をしっかりと取るようにしています。練習問題を用意して、真似をしながら練習をして、その上で、問題を自分の力で解いてもらうようにしています。実際に手を動かさないと覚えられないため、その感覚をしっかり身に付けてもらうことを心がけています。

先生が考える豊橋創造大学の良いところを教えてください。
地元の新潟と良く似た気候・環境で非常に過ごしやすいと感じています。本学は都心の大学と比較すると校舎や敷地も広く、学生のみなさんものびのびと学ぶことができているのではないでしょうか。豊橋はとてもいいところです。周辺の山では石巻山がお気に入りです。登りやすいこともありますが、頂上からの眺望が最高です。豊橋の平野と三河湾が臨めます。
経営学科の良いところは何ですか?
経営にかかわる、経営・会計・情報の3領域をしっかり学べる点です。各専門領域の教員が揃っており、少人数制のゼミナールによる講義により学生と先生の距離が近いため、学業などの相談がしやすい環境が整っていると思います。また、現在、PBL(プロジェクト)科目も担当しています。私が行っているのは山岳研究プロジェクトです。学生9名を一緒に山に登って調査をしています。学生のプロジェクト活動を間近でサポートする中で学生ならではの視点など私自身様々な気付きや学びを得ることがあり、そのような経験ができることに魅力を感じています。
経営学科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
経営学は情報コミュニケーション技術とも密接に関連しているため、情報分野に興味のある方にもおすすめの学科です。また、大学というのは自分が興味を持ったことについて突き詰めて学ぶことができる楽しい場所です。しっかり目的を持って進学する人にとってはとても有益な4年間になると思います。みなさんと一緒に大学で学ぶことができるのを楽しみにしています。
