キャリアプランニング科「先生に聞いてみた」 矢島先生

<所属・氏名>
短期大学部
キャリアプランニング科
講師
矢島明彦(ヤジマアキヒコ)先生

<基本情報>
これまでの経歴を教えてください。
出身は長野市です。神奈川県内の大学の法学部を卒業後、長野市内の病院で事務職員をしていました。大学院時代の恩師より情報をいただき、2017年から本学の講師をしています。
長く医療事務職に就いていらっしゃったんですね。この仕事のやりがいはなんでしょうか?
一般的な事務職とは異なり、患者さんと触れあったり寄り添ったり、人の命にかかわる仕事の一員として働けることは光栄というか、素晴らしいことだと思います。かつて医療の現場では、医療事務は補助的に捉えられがちでしたが、今はチーム医療の一環として掲げている病院も多く、チームの一員として患者さんを支えることはとてもやりがいがある仕事だと思います。

<教員・研究>
専門研究分野を教えてください。
医療事務職員を経験した者の立場から、地域住民を支える医療事務職員の養成に携わっています。専門は「病院管理」「診療報酬制度」、メインテーマとして「診療報酬制度と医療機関経営の関わり」、特に「医療費未収金と医療機関経営の関連性」「外国人医療費問題」について研究をしています。医療費制度の変化は、医療機関の経営状態を大きく左右します。その時代変化を見られることが、診療報酬に関する研究のおもしろさだと思います。
もう一つ、研究テーマをお持ちだと伺いました。
サブテーマとして「学生における金融教育」について研究をしています。自分が学生の頃の大学生とは違って、最近は奨学金を借りている学生が多いですよね。18歳でクレジットカードを作れるようになりましたし、20歳になったら国民年金の支払いも始まるのに、手続きなど知らないことも多い。今こそお金の基礎教育が大切だと感じて研究を始めました。他の先生方の取り組みも拝見しながら、より良い教育方法を探しています。研究を通して、若年層からの金融リテラシー向上の成果の今後を探っていきたいと思っています。

学生に教える上で気を付けていることは何ですか?
医療事務に関する言葉や言い回しは難解なものが多いため、できるだけわかりやすく伝えるよう心掛けています。また、医療事務職員もチーム医療の一員ですので、グループワークをできるだけ取り入れ、コミュニケーション能力が向上するような授業を心掛けています。
昨今の学生にどのような印象を持っていますか?
真面目で素直、地元志向が強い学生さんが多いですね。素直に話を聞いてくれるのはいいのですが、言われたことはしても、それ以上はできないという態度も見受けられます。もっと積極的に活動してもらって、利用できるものは利用するぐらいの積極性があればと思います。
先生が考える豊橋創造大学の良いところを教えてください。
少人数教育で学生一人ひとりに目を配っているところです。キャリアプランニング科としては、専門以外の分野についても幅広く学習できるところが魅力だと思います。
キャリアプランニング科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。
医療事務職員は患者さんが最初に会い、最後に会う人です。その医療機関のイメージを決めるかもしれない職種です。また他の事務職員とは異なり、医療機関にいることで患者さんと接することも少なくありません。仕事への取組み次第で、とてもやりがいのある職種です。医療事務職員になれるよう全力でサポートしますので、ぜひ入学をお待ちしております。
