スペシャルインタビュー

キャリアプランニング科「先生に聞いてみた」 田原先生

キャリアプランニング科「先生に聞いてみた」 田原先生

<所属・氏名>

短期大学部
キャリアプランニング科
講師
田原数哲(タバラカズノリ)先生

<基本情報>

これまでの経歴を教えてください。

出身は島根県です。大学では法学、大学院では心理学を学び、卒業後は一旦地元に戻った後、名古屋の専門学校の教員になりました。ここでは15年間、公務員試験の法律系科目の受験指導や就職支援に携わっていました。専門学校時代にご縁のあった先生の紹介で、2018年から豊橋創造大学に勤務しています。

印象に残っている学生の頃のエピソードはありますか?

教育実習で、母校へ実習に行ったことです。授業計画書を徹夜で作成したのに、実際に授業してみるとうまくいかない。どうしてだろう? と考え、授業計画を練り直す日々を過ごしました。頭で考えていたことと現実がうまくリンクしないギャップに思い悩みましたが、その時の経験で、「まずやってみる!」というアクションへの積極性がとても大切だと思いました。想像と経験をどんどん積み重ねると、ギャップがどんどん縮まってくるのを感じました。この実習で学んだ教授法などは現在でも活用しています。

学び以外には、どんな学生生活を過ごされましたか?

家庭教師のアルバイトをしていました。大学受験生を担当していて、志望大学に合格したときは大変うれしかったですね。今でもその生徒さんたちの笑顔を覚えています。当時はスノーボードが流行っていて、シーズン中はほとんど雪山に行っていました。ヘルメットを被って本格的にハーフパイプをやっていましたが、現在は体力的に無理ですね(笑)。若いうちに、体力があるうちにどんどんいろいろなチャレンジをすることをおススメします。また、大学までバスケットボールをしていたので、現在はミニバスのコーチをしています。

<教員・研究>

専門研究分野を教えてください。

キャリア教育、キャリア心理学、キャリアカウンセリング、キャリアデザインです。学生の入学から就職までの期間にアプローチできることにスポットを当て、現在の社会が求める人物像の分析と学生に足りない能力の育成、言わば「就職力」を高めるプログラムの考察を行っています。また、「能動的学修の定着化による個人の能力の評価方法」などを研究テーマに据え、新入社員の早期離職や非正規雇用社員の増大など様々な問題が生じているこの時代に、学生を希望の進路に導き、その後も自分らしく生きられる力を高める教育プログラムを探求しています。現在は公務員コースを担当していますので、専門学校での15年間の受験指導の経験を活かし、公務員試験対策に関係する科目も担当しています。

「就職力」を高めたいと感じる学生は多いと思います。

職に就く力=就職力と考えるとすると、社会や企業が必要としている職があることを前提に、自分の適性、興味などを考えてマッチングさせることが重要になってきますね。 その職のことをしっかりと研究して、自分自身もまたしっかりと研究をして、それぞれを知ることからミスマッチを防ぎ適職を見つけることに繋がっていくと思います。 情報過多とも言われるこの社会で、うまく取捨選択をして職や自分自身をしっかりと知ることが、就職力を高めることに繋がると思います。

「働く」こととどう向き合うか、とても難しいテーマですね。

仕事の捉え方にはいろいろあると思います。 例えば、職務として給料をもらうための行為 例えば、キャリアや昇進、昇給を意識した目標達成の場であったり、 例えば、社会の為に働くことの意義を感じられるものであったり、 それぞれ、働いて対価を得ることへの考え方は様々ですが、総じて、自分が豊かになっているなと考えられるようなものであって欲しいと思います。 金銭的にでも、精神的にでも、その両方でも、働くことで達成感や満足感を得ながら、働くことに意味を感じられるようになって欲しいですね。 楽しいことや嬉しいことばかりではないと思いますが、自分の選択を信じて 働いて欲しいです。 大学生のゴールのように思える就職は、社会で働くことの入口でしかありません。職に就いてからが、今までよりもっと自分を豊かに、社会貢献をしながら人生を創っていく旅のはじまりだと思います。 私はもう社会人20年目も過ぎましたが、今からでもやりたいことがたくさんあります! 子どもたちにバスケを教えることも、どうしたらみんなを適職に導いてあげられるかも、いろいろ挑戦しながら考え続けたいと思っています。皆さんにもワクワクする気持ちを持ちながら、自分の人生を創るのは自分だと思って、想像と挑戦の日々を送ってもらいたいですね。

先生が考える豊橋創造大学の良いところを教えてください。

地域への貢献意識が強く、地域の活動に積極的に参加する大学だと思います。市役所と連携をすることも多いですね。学生が考えた企画を市役所に持ち込み、予算化までするというような活動もありました。私の研究が防犯関係なので、豊橋警察署の方と一緒に駅前でティッシュ配りをすることもあり、学生も積極的に参加してくれます。

キャリアプランニング科の魅力としてはどうでしょうか?

学生と先生の距離が近く、先生方が親身になって学生のことを考えています。また、短期大学ですので在籍期間はたったの2年間です。この2年という短い期間のなかで、将来の夢のために多くの活動に参加し自らの成長につなげることができるところだと思います。

学生に指導をする上で大切にしていることは何ですか?

「考える」ことを中心に授業展開するように気を付けています。何を学ぶかも大切ですが、どのように学び、なぜその考えに至ったのか……。そして、それを人にどう伝え、どう理解してもらうかがとても大切なことだと思うので、授業ではできるだけたくさんの人の考えを共有できる機会を設けています。また、社会人になると、自分で考えて判断して決断することが必要になってきます。授業の中でいろいろな情報を提供し、その中で自分の考えをまとめるという機会も大事にしています。

キャリアプランニング科を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

大学は高校と違い主体的に学びを求めていかなければなりません。教員や職員が学生を全力でサポートする豊橋創造大学には、目標に全力で取り組める環境が整っています。ぜひ本学で夢をつかんでください。