スペシャルインタビュー

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.4 八木先生

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.4 八木先生

<基本情報編>

八木先生の今までの経歴を教えてください。

愛知県豊田市生まれです。国立病院機構東名古屋病院附属リハビリテーション学院にて学び、理学療法免許を取得しました。私の頃はかなり昔なので、今のように大学はありませんでした。働きながら大学、大学院に通いました。民間病院を経て、本学短大専攻科の非常勤講師となり、理学療法学科の教員になりました。

 

<教員・研究編>

八木先生の専門研究分野を教えてください。どんなところが面白いですか?

専門研究分野としては、心臓のリハビリテーションと呼吸器のリハビリテーションです。在宅で人工呼吸器をつけてる方のリハビリをしています。今も週1回は臨床現場に出ています。

どんなところが面白いですか?

40年やっていますが、まだわからないことがたくさんあるところが面白いです。

大学ではどんなことを教えておられますか?

理学療法技術論という科目で基礎的な理学療法全般の手技とその理論背景を教えています。また臨床実習の4年生の評価実習、総合実習を担当しています。


八木先生が学生に教える上で気をつけていることは何ですか?

学生は正解を言おうとするんです。しかし我々は何を考えているかを知りたいので、「私はこういう風に考えている」と言えることが必要だと学生に伝えています。中学・高校では教科書を暗記する勉強でしたが、私たちの勉強は変化していくものなので、自分の考えを伝えられるようにと指導しています。

八木先生が考える豊橋創造大学の良いところは何ですか?

地域の病院が授業や臨床実習に協力くださっているところが良いところだと思います。特に臨床実習先の病院がこの地域や周辺で賄えるということは強みです。また、教員同士のコミュニケーションも比較的うまくやれていると思います。

今後の理学療法分野ではどんな未来が予想されていますか?

人間にとっての「動く」とか「移動する」という概念がすごく変わって来ています。
体を動かすことをサポートするのが理学療法士です。ここから5年10年で目まぐるしく変わってきて、それに対応してやっていかないといけません。また病気や障害についても大きな変化があると思います。自分の目の前に起こる変化に恐れることなく、一生懸命に取り組んでいけば、すごくチャンスがあるし、面白いと思います。

<パーソナル編>

八木先生が理学療法士を目指すきっかけを教えてください。

理系の大学を目指していたが失敗し、偶然、理学療法士を養成する学校が新聞で目に入り、理系の何かだと思って受験しました。当時、理学療法士は少なく、どんな仕事か知りませんでした。

勘違いをしたまま入学したのですね。

何も知らずに飛び込んだ業界ではありましたが、目の前のことを一生懸命やり、理学療法士を続けてきて、また大学の教員になれたこともあり良かったと思っています。

八木先生はどんな学生時代を過ごされましたか?

学生時代はちょうどバブル景気の直前の頃で世の中が浮かれておりました。でも私たちは国家試験があったため、勉強漬けでした。私たちはなぜこんなに卒業間近まで勉強をしないといけないのかと思っておりました。
臨床実習で中部地方に実習施設があまりなかったため、関東に半年行ってたことが楽しかった思い出になっています。

理学療法士を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

理学療法士という資格はもちろん理学療法士として働くための資格ですが、合格するために勉強している知識は、いろんな場面で活用ができます。筋肉の動きや人の動き方のエキスパートなので、例えば、住宅関係や家具のメーカーなどでも活躍している方もいます。そういった意味で、理学療法士の勉強をするということは、将来的にものすごく人生のためにプラスになるので、是非チャレンジしてください。