スペシャルインタビュー

卒業生インタビュー vol.10 岡崎市民病院

卒業生インタビュー vol.10 岡崎市民病院

岡崎市民病院 × 豊橋創造大学

「岡崎市民病院で働く」ということ
岡崎市民病院は、愛知県岡崎市に位置する公立の総合病院で、三次救急にも対応する高度急性期医療を提供しています。脳梗塞や肺炎、整形外科疾患など多様な症例に対応し、発症・術後早期からのリハビリを実施しています。また、がん診療連携拠点病院として、がん患者へのリハビリにも注力しています。糖尿病や肥満症への運動療法にも力を入れており、専門資格を持つスタッフによる生活背景を踏まえた運動指導が特徴です。福利厚生が充実し、働きやすい環境が整っています。

卒業生の堀 友貴子先生にインタビューしてみましょう!

<堀 友貴子 先生>
愛知県立岡崎高等学校出身
2010年3月卒業(1期生)

Q. 現在のお仕事について教えてください。
現在、岡崎市民病院で理学療法士として勤務しており、急性期病院ならではの多様な疾患に対応しています。変形性膝関節症や股関節症の術後、脳梗塞、肺炎など幅広い症例を担当し、関わりによって改善する患者さんの姿にやりがいを感じています。特徴的な業務として、糖尿病や肥満症の方への運動指導に力を入れており、生活背景や併存疾患を考慮した運動提案を行っています。代謝認定理学療法士や日本糖尿病療養指導士などの資格を取得し、自己研鑽も日々楽しみながら続けています。

Q. この職場を選んだ理由を教えてください。
糖尿病理学療法に強い関心を持っていたことがきっかけです。市民向けの広報誌で岡崎市民病院が糖尿病診療に力を入れていることを知り、自分の関心分野と一致していると感じました。その後、大学の先生から当院で求人があることを聞き、志望を決意しました。糖尿病をはじめとする生活習慣病への理学療法的アプローチを学び、実践できる環境が整っている点が、この病院を選んだ決め手となりました。

Q. 豊橋創造大学での学びは今の仕事に繋がっていますか?
ゼミの担当教授から「就職したら学会発表をしなさい」と言われていた言葉が、今でも強く印象に残っています。当時はその意図がよく分かりませんでしたが、実際に病院で発表の機会をいただいたことでその意味を実感しました。以来、理学療法学会だけでなく、糖尿病学会や腎臓学会などでも継続的に発表を行っています。大学時代のこのような声かけや経験が、現在の専門性を深める土台になっています。

Q. 理学療法士を目指すきっかけは何ですか?
幼少期から病院に通う機会が多く、自然と医療分野に関心を持つようになったことがきっかけです。人と直接関わる仕事に興味があり、命を延ばすことだけでなく「どう生きるか」に焦点をあてて支援できる理学療法という職業に魅力を感じました。リハビリを通して誰かの生活に寄り添い、前向きに生きる力を引き出せる点に惹かれ、理学療法士を目指しました。

Q. どんな学生時代を過ごしましたか?
一期生ということもあり、同級生全体で仲が良く、にぎやかな雰囲気の中で学生生活を送っていました。特定のグループに偏ることなく、クラス全体で協力し合いながら過ごしたのが印象に残っています。また、後輩や大学の事務の方ともよく会話をしており、学内のさまざまな人と気軽に交流できる環境がありました。勉学や実習に励む一方で、大学ならではの人間関係やつながりを楽しめた日々だったと感じています。

Q. 将来の夢や目標を教えてください。
病気やけがを抱える人への支援だけでなく、「病気にならない社会」を実現することが将来の目標です。理学療法は本来、治療だけでなく予防にも大きな役割を果たせる分野だと感じており、運動習慣の重要性を伝える啓発活動にも取り組んでいきたいと考えています。そのためにも、まずは自分自身が健康であることを大切にしており、現在もジムに通いながら筋力トレーニングを続けています。健康の輪を広げる存在になりたいです。

 

卒業生の小久保 翔平先生にインタビューしてみましょう!

<小久保 翔平 先生>
豊橋東高等学校出身
2011年3月卒業(2期生)

Q. 現在のお仕事について教えてください。
現在、岡崎市民病院で理学療法士として勤務しており、15年目になります。主に急性期の患者様を対象にリハビリを行っており、対話を通してその方が抱える課題を見つけ出し、どのようなリハビリが最適かを考える過程に理学療法の奥深さと面白さを感じています。また、最近は新人教育も担当しており、新たに入職した職員が働きやすい職場環境を整えることにも力を入れています。新人と臨床に関わる中で、自分では気づけなかった視点に出会うことも多く、教育を通じて自身も成長していると実感しています。

Q. この職場を選んだ理由を教えてください。
急性期の総合病院で理学療法の経験を積みたいと考えたからです。岡崎市民病院は三次救急を担う公立病院で、大学病院と同等の機能を持ち、急性期医療において質の高いリハビリを提供できる環境が整っていました。また、公立病院ならではの安定感や規律のある職場環境にも魅力を感じ、安心して長く働けると考えたことも入職の決め手となりました。

Q. 豊橋創造大学での学びは今の仕事に繋がっていますか?
理学療法の基礎は大学で学んだことがすべての土台になっており、実習や講義で得た知識・技術が今の臨床にそのまま活かされています。当時は一生懸命取り組んでいたつもりでしたが、今振り返ると「もっと学べたかもしれない」と思う場面もあります。また、学業だけでなく先生や友人との関わりを通して培った人間力やコミュニケーション力も、臨床現場でとても役立っていると感じています。

Q. 理学療法士を目指すきっかけは何ですか?
きっかけは、両親からこの仕事について教えてもらったことでした。病気やけがで生活に支障をきたした方に対し、リハビリという手段を通して前向きに生きる力を引き出すこの仕事に、強く魅力を感じました。また、医療に関わる仕事に就きたいという思いや、専門的な資格を取得して社会に貢献したいという気持ちが重なり、理学療法士の道を選びました。

Q. どんな学生時代を過ごしましたか?
学生時代は、勉強や実習に追われる日々で大変なことも多くありましたが、今振り返ると授業内容は興味深く、充実した時間だったと感じています。特に、体を動かしながら学ぶ実習授業は印象的で、自ら体験したり仲間同士で教え合うことで理解が深まりました。また、友人との学内外での交流も盛んで、ボウリングやカラオケ、食事などを通じて人間関係が築かれ、学生らしい楽しい時間を過ごすことができました。

Q. 将来の夢や目標を教えてください。
将来の目標は、患者様に安心してリハビリを受けていただけるよう、自身も安心して働ける職場づくりに貢献することです。岡崎市民病院のリハビリテーション室には「安心した生活をあたりまえに」という行動規範があり、その実現のためにまずはスタッフ自身が安心できる環境が大切だと考えています。また、私生活では子どもが生まれたばかりで、家庭と仕事のバランスを大切にしながら、心のゆとりを持って周囲に良い影響を与えられる存在になりたいと思っています。


 

堀先生、小久保先生、お忙しいところインタビューのご協力をありがとうございました。

■撮影協力

岡崎市民病院

https://www.okazakihospital.jp/