卒業生インタビュー vol.8 豊橋ハートセンター

豊橋ハートセンター × 豊橋創造大学
「豊橋ハートセンターで働く」ということ
豊橋ハートセンターは、愛知県豊橋市にある循環器疾患を専門とする高度医療機関です。心臓外科や循環器内科を中心に、急性期から回復期、在宅医療まで一貫した医療を提供。理学療法士を含むリハビリスタッフがチームで患者の早期回復を支えています。
豊橋創造大学の卒業生にインタビューしてみましょう!

<大谷 卓巳 先生>
愛知県立成章高等学校出身
2014年3月卒業(5期生)
Q. 現在のお仕事について教えてください。
心臓病から回復しようとしている患者様をサポートする心臓リハビリテーションを担当しています。心臓リハビリテーションは、病気を乗り越えて健康な生活に戻るために、とても大切なものです。運動療法を中心に、食事や生活のしかたを見直したり、心のケアをしたりしながら、患者様の生活の質を向上させ、再発のリスクを減らします。
ただ身体的なリハビリテーションをするだけでなく、不安な気持ちに寄りそって、少しずつ自信を取り戻してもらったりして、病気から回復していく過程を見守り、その後の生活の質を向上させるサポートをすることが、この仕事のやりがいだと感じています。
Q. この職場を選んだ理由を教えてください。
豊橋ハートセンターは循環器系に特化した専門病院で、心臓リハビリテーションの知識や技術を深められる環境が整っている点に魅力を感じました。大学で田畑先生の授業を受けたことをきっかけに、心臓疾患への関心が高まり、この分野で専門性を磨きたいという思いが強まりました。また、八木先生の紹介もあり、安心して挑戦できる職場だと感じて就職を決めました。
Q. 豊橋創造大学での学びは今の仕事に繋がっていますか?
大学時代に受けた内部系障害学の授業が、現在の心臓リハビリテーションの仕事に直結しています。特に当時、 授業を担当されていた田畑先生より 、循環器疾患に対するリハビリの考え方や方法を詳しく学びました。理学療法士は整形外科や脳卒中のリハビリが中心というイメージが強い中で、心疾患へのリハビリがあることを知れたのは大きな転機でした。今の仕事に強く活かされています。
Q. 理学療法士を目指すきっかけは何ですか?
理学療法士を目指すきっかけは、祖母が入院した際にリハビリを受けている姿を見たことです。病院でリハビリの現場を見せてもらい、「こういう仕事があるんだ」と理学療法士の存在を初めて知りました。そのとき、体だけでなく心にも寄り添い、患者さんの生活を支える姿に感動し、自分もそんなふうに人の役に立つ仕事がしたいと感じたことが、進路を決める大きなきっかけとなりました。
Q. どんな学生時代を過ごしましたか?
豊橋創造大学では、実家から通学できるという点もあり、地元で落ち着いて学べる環境で学生生活を送りました。学業に加え、5期生の仲間たちと一緒にバレーボールサークルを立ち上げ、週2回活動するなど充実した日々を過ごしました。今でも続いているサークルなので、後輩に受け継がれていることがとても嬉しいです。学びと仲間との活動を両立し、思い出深い学生生活となりました。
Q. 将来の夢や目標を教えてください。
心臓リハビリテーションは、医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士など、多くの職種が協力して行うチーム医療です。今後はこの多職種連携をさらに強化し、患者さん一人ひとりの心と体の両面を支えられる体制づくりに取り組んでいきたいと考えています。患者さんが安心して生活を再スタートできるよう、リハビリを通して包括的なサポートができる理学療法士を目指しています。


<松井 佑樹 先生>
愛知県立豊橋南高等学校出身
2018年3月卒業(9期生)
Q. 現在のお仕事について教えてください。
心臓の病気や大きな手術の後に行うリハビリを担当しています。たとえば、心筋梗塞や狭心症といった病気、心臓の血管をつなぎなおす冠動脈バイパス手術や、心臓の弁を取りかえる弁置換術、大血管置換術などの大きな血管の手術を受けた人たちなどが対象です。また、最近では脳の病気にも対応できるように、脳卒中などの後のリハビリにも取り組んでいく予定です。
心臓リハビリテーションは、リハビリ全体の中ではまだ例が多くはありませんが、高齢化の進む日本において、発症予防・再発予防を行うこの分野は、これからもっと必要とされていくと思います。
Q. この職場を選んだ理由を教えてください。
大学で内部障害理学療法学を学ぶ中で、心臓病の予防に強い関心を持つようになりました。そんな時、担当の先生から名古屋ハートセンターを紹介され、興味を持って就職試験を受けました。実際に2年半ほど勤務した後、現在の豊橋ハートセンターに転勤し、引き続き心臓リハビリに関わっています。専門的な知識と技術が求められる現場ですが、自分の学びを活かせる環境で働けていることにやりがいを感じています。
Q. 豊橋創造大学での学びは今の仕事に繋がっていますか?
大学では内科系障害学をはじめとする多くの授業で、心臓や肺など内臓の疾患に関する知識を学びました。現在勤務している病院では、心臓疾患に加えて肺炎など他の疾患の患者さんも多く入院されており、学生時代に学んだ幅広い知識が日々のリハビリに役立っています。授業で得た基礎知識に加え、症例を通じて考える力も養われたことで、臨床現場での対応力が身についたと感じています
Q. 理学療法士を目指すきっかけは何ですか?
高校時代、ハンドボール部に所属していた際にケガをした経験があり、そのとき理学療法士の先生にリハビリでお世話になったことがきっかけで、この職業に興味を持ちました。大会にはサポートスタッフとして同行してくださり、競技を支えてくれる存在の大きさを実感しました。自分も将来、誰かの役に立ちたいという思いから、理学療法士を目指すことを決意しました。
Q. どんな学生時代を過ごしましたか?
地元で学びたいという思いから、豊橋創造大学に入学しました。自宅からオートバイで約30分で通えたということも入学の決め手の一つでした。入学後は、落ち着いた環境で集中して学べることに魅力を感じました。学生生活では4年間学生会に所属し、大学祭の運営を仲間と一緒に行いました。学部を越えて協力し合い、イベントを成功させる達成感や人とのつながりの大切さを実感する、充実した日々でした。
Q. 将来の夢や目標を教えてください。
理学療法士として働きながら、心臓リハビリテーション指導士や心不全療養指導士などの専門資格を取得してきました。今後も新たな資格の勉強を続け、より専門的な知識と技術を身につけて臨床に活かしていきたいと考えています。高齢化が進む中で、心臓病の再発予防や健康維持に貢献できる理学療法士として、地域医療により深く関わっていくことが目標です。


