スペシャルインタビュー

理学療法学科「先生に聞いてみた」 船井先生

理学療法学科「先生に聞いてみた」 船井先生

<所属・氏名>

保健医療学部
理学療法学科
教授
船井 純平(フナイジュンペイ)先生

<基本情報>

これまでの経歴を教えてください。

愛知県内の高校を卒業後、1年間の浪人生活を経て上京し、大学では英文科に進学して英語を専門的に学びました。大学3年生の頃に古英語と出会い、英語の歴史的な変遷に強い関心を持つようになりました。大学卒業後は愛知県に戻り、15年ほど複数の大学で非常勤講師や任期制講師として英語の授業を担当しました。2020年4月からは豊橋創造大学の理学療法学科に所属し、英語の授業を通じて、学生が将来英語を必要とする場面で対応できる力を身につけられるよう指導にあたっています。

<教員・研究>

先生の専門研究分野を教えてください。 

私の専門研究分野は古英語です。古英語はおよそ5世紀から12世紀頃にイングランドで使われていた言語で、最も初期の段階の英語です。古英語の研究には、文法や語彙に加えて当時の文化や社会背景についての考察も関わってくるため、言語のみならず幅広い視点からのアプローチが行われます。研究対象としては、詩や宗教書などの古文書が中心となり、それらの読解や分析を通じて、当時の言語や文化の体系を明らかにしていきます。

どういった点が魅力ですか。

古英語研究の魅力は、現在の英語とは大きく異なる点を通じて、言語の変化や進化を実感できるところにあります。例えば、語順が比較的自由であったり、名詞や形容詞に多くの語形変化があったりと、今の英語には見られない特徴が豊富です。さらに、英語がまだ限られた地域で使われていた時代の文化や社会とも深く結びついており、当時の人々の暮らしや価値観にも触れることができます。言語だけでなく歴史や文化にまたがる学びができる点も大きな魅力です。

学生に教えるうえで、気をつけていることはありますか? 

一般英語の授業を担当しています。英語という科目の性質上、授業時間内に扱える内容には限りがあります。そのため、授業では単なる知識の伝達にとどまらず、将来英語を使う場面で自ら対応できるような基礎力と学習の方法を身につけてもらうことを重視しています。学生が主体的に学べるよう、繰り返し学べる教材や自習のヒントも提示するようにしています。また、英語に対して苦手意識を持っている学生もいるので、良いイメージを持てるように、映画やドラマの映像を使ったりして楽しく授業を行うようにしています

先生が考える豊橋創造大学の良いところを教えてください。

豊橋創造大学の良いところは、小規模な大学ならではのきめ細やかな指導と、学生一人ひとりに対する丁寧な対応が行き届いている点です。教職員と学生との距離が近く、相談や質問がしやすい環境が整っています。また、大学全体で地域貢献に力を入れており、地域と連携した様々な活動を通して、学生が実践的な学びを得る機会が多いことも特徴です。学内外での成長が促される、温かく開かれた学びの場だと感じています

理学療法学科としてはどうでしょうか?

教員と学生の距離が非常に近く、学生一人ひとりに対して丁寧で親身な指導が行われているところが大きな魅力です。教員は穏やかで面倒見の良い方が多く、学生も落ち着いた雰囲気の中で学んでいます。また、実習や演習の機会も充実しており、理学療法士として必要な知識と技術を段階的に身につけられるカリキュラムが整っています。安心して学べる、温かな学習環境が整った学科だと思います

先生ご自身は、どんな学生生活を過ごされましたか?

学生時代は、授業や研究に加えて、予備校で英語を教えるアルバイトや教材作成の補助などを行い、実践的な力を磨いていました。文章の校正作業も多く経験し、現在の授業づくりにも活かされています。また、大学院生の先輩が主催する読書会に参加し、専門的な内容に触れる機会を得たことが、後の研究の基礎となりました。3年次には初めてイギリスを訪れ、現地での体験を通じて、文化や言語に対する理解をより深めることができました。

理学療法士をめざす高校生にメッセージをお願いします。

理学療法士は、病気やけがなどで困っている人の回復を支える、非常にやりがいのある専門職です。医療や福祉の現場だけでなく、高齢者施設やスポーツ分野など、幅広い場面で活躍できる可能性があります。豊橋創造大学では、実践的な学びを通じて自分の目指す理学療法士像を見つけることができます。人の役に立ちたい、誰かの力になりたいという気持ちを大切に、自分がなりたい理学療法士を、ぜひ豊橋創造大学で見つけてください。

研究者情報 船井 純平