卒業生インタビュー vol.7 新城市民病院

新城市民病院 × 豊橋創造大学
「新城市民病院で働く」ということ
新城市民病院は、愛知県新城市をはじめ奥三河地域の基幹病院として「温かい心と確かな技術で、地域住民に信頼される病院」を目指しています。
理学療法士は12名在籍し、作業療法士、言語聴覚士を含めたリハビリ課は約20名が在籍しています。急性期から維持期まで幅広く担当します。
豊橋創造大学の卒業生にインタビューしてみましょう!

<伸井 勝 さん>
新城東高校(現:新城有教館高校)出身
2010年3月卒業(1期生)
Q. 現在のお仕事について教えてください。
地域包括ケア病棟の専従療法士をしています。いろんな役割があるのですが、カンファレンスに力を入れて、多職種と密に連携を取りながら患者さんや家族の方の要望に沿って、入院中の生活をより良くするための支援を行っています。少しでも幸せな生活を取り戻してほしいという願いから、リハビリスタッフ間で身体機能から生活機能面まで話し合って支援しています。その成果として患者さんが笑顔で退院する姿をみることや、各スタッフが人としても、理学療法士としても一緒に成長していくことにやりがいを感じています。
Q. この職場を選んだ理由を教えてください。
私は新城市出身で地元なのですが、小さいころ小児喘息でよく当院に入院をしていました。当時、入院が苦にならないようにスタッフの方が温かく対応してくれた記憶がずっと残っており、少しでも恩返しをしたいという思いで入職しました。理学療法士としての仕事を通して、また自分のような患者さんに還元できたらいいなと思っています。
実は、大学卒業してすぐは、当院の求人が出ていなかったこともあり、名古屋にある回復期の病院に就職しました。大学までは実家暮らしだったこともあり、一人暮らしをしてみたかったこともありましたが、理学療法士として回復期の病院で経験を積み、その知識や身につけた技術をもって、いつか新城に帰りたいと思っていました。2年目の時に新城市民病院の求人が出たため、思いのほか早かったですが、すぐにチャレンジして、当院への入職が叶いました。
Q. 豊橋創造大学での学びは今の仕事に繋がっていますか?
恩師である中川先生と研究をさせていただき、日本理学療法士学会でポスター発表をさせていただいた事は仕事をする上でベースとなっています。私たちは光弾性装置を使用したバランス評価の研究をしておりましたが、一人分の足に対して100個以上の圧を示した丸をミリ単位で計ることが多くありました。それが何十人分もあったため、休み時間もずっとコツコツ計っていた記憶があります。コツコツと継続的に努力する粘り強さも学ばせていただき、今の仕事に繋がっています。そういう経験を後輩たちにも経験してもらいたいと思っており、日々の業務の中でもコツコツやることをファシリテーターをしながら成功に導くということをやっているところです。今、後輩の育成というところも面白く、そこにもやりがいを感じています。
Q. 日々の業務の中でどんなことに繋がっていますか?
例えば、患者さんのリハビリをどう考えるかという話し合いをこまめにすることも大事です。それぞれ患者さんによって目標も違うので、おおざっぱにまとめて考えるのではなく、それぞれ丁寧に検討を重ねて計画をしていきます。また、リハビリの評価であっても、1回だけではなく、最初にとって、中間にとって、終わりにとるなど、丁寧さを大事にして、対応しています。
Q. 理学療法士を目指すきっかけは何ですか?
高校生の頃、祖父が脳梗塞になりました。一週間に1回程度しかお見舞いに行けませんでしたが、会うたびに動かなかった手足が動くようになり、歩けるようになり、すごく感動しました。そこでリハビリの仕事があることを母に聞き、祖父みたいな方が動けるようにサポートをして幸せにしたいという思いから理学療法士の道を進むことにしました。
Q. 将来の夢や目標を教えてください。
私の目標は、“患者さんや家族が幸せ”となるチームを作ることです。人それぞれ幸せの形が違うので、患者さんや家族の声にしっかり耳を傾けながら、どうしたら幸せに暮らせるのかを常に考え、行動できるチームを作っていきたいと思っています。チームというのは、理学療法士のチーム、作業療法士や言語聴覚士も含めたリハビリ課としてのチーム、看護師さんなど他の医療スタッフも含めた病院としてのチームなど、小さなグループから大きな組織まであります。一人の力では成し遂げられないこともチームなら多くの方を救えると思うので、理学療法士としての知識をリハビリの仲間で共有して切磋琢磨しつつ実行できればと思っています。まだまだ現在進行形です!


<城所 優也 さん>
東海大学付属翔洋高校出身
2017年3月卒業(8期生)
Q. 理学療法士の仕事の良いところ
患者さんの回復過程を近くでサポートできること
Q. 大学時代にやっておいた方が良いこと
サークル活動(他学部や他学年tのつながりができる)
Q. 豊橋創造大学に入って良かったこと
就活時のサポートが手厚いところ
Q. 将来の夢や目標
生まれ育った新城市に貢献できるように頑張ります!

<彦坂 誠也 さん>
桜丘高校出身
2019年3月卒業(10期生)
Q. 理学療法士の仕事の良いところ
患者さんの努力をそばで見守り、支え、できた時は一緒に喜べるところ
Q. 大学時代にやっておいた方が良いこと
社会人としての挨拶やマナーを、バイトや先輩、先生方と接していく中で身につけられると良いと思います。
Q. 豊橋創造大学に入って良かったこと
先生方のサポートが手厚く、質問がしやすいところ。就職に関してもサポートが手厚いです。
Q. 将来の夢や目標
理学療法士として働くのはもちろん、家庭を大事にしていける働き方をしたい。

<神谷 衣美 さん>
福江高校出身
2019年3月卒業(10期生)
Q. 理学療法士の仕事の良いところ
機能回復をサポートでき、“できる”を増やせるところ
Q. やりがいを感じた場面
他職種やご家族と協力し、目標の自宅復帰をサポートできたこと
Q. 大学時代にやっておいた方が良いこと
バイトをし、沢山の方とコミュニケーションをとること
Q. 豊橋創造大学に入って良かったこと
国家試験、就職のサポートが手厚いこと
Q. 将来の夢や目標
訪問リハビリで地域に根差した医療を提供できるように頑張りたいです

4名の先輩方、お忙しいところインタビューのご協力をありがとうございました。
■撮影協力
新城市民病院
