プレスリリース

結帯動作時の上肢、肩甲骨、胸椎の運動についての新たな知見を発表「国際学術誌『Journal of Biomechanics』」に掲載(保健医療学部理学療法学科 小川祐太 助教)

【プレス発表日】
2025年6月17日

【タイトル】結帯動作時の上肢、肩甲骨、胸椎の運動についての新たな知見を発表「国際学術誌『Journal of Biomechanics』」に掲載(保健医療学部理学療法学科 小川祐太 助教)

【概  要】
結帯動作とは、一般的に手を背中に回す動作で、着替えや背中を掻く、会陰部のケアなど、日常生活に欠かせない動きです。

肩関節の疾患がある方では、この動作が難しくなり、日常生活に支障が出ることがあります。これまで肩関節や肩甲骨の動きには注目されてきましたが、脊柱(特に胸椎)の動きについての研究はほとんどありませんでした。

本研究では、健康な若年成人20名を対象に、三次元動作解析装置を用いて結帯動作中の関節の動きを詳細に測定しました。その結果、肩関節や肩甲骨、肘関節に加え、胸椎にも特徴的な動きが生じることがわかりました。特に胸椎および肩甲骨の動きには個人差が大きく、さまざまな運動パターンが存在することが明らかになりました。また、胸椎に関しては、屈曲可動域が大きい人ほど、胸椎の初期屈曲角度が小さい傾向がありました。本研究成果は、国際学術誌「Journal of Biomechanics」に掲載されました(Ogawa Y et al. Journal of Biomechanics 2025, Vol.187, 112733)。

今後は高齢者や肩関節疾患のある方への応用が期待され、リハビリテーションや動作指導の現場で役立つ知見となる可能性があります。

【本件担当】
豊橋創造大学保健医療学部理学療法学科 助教 小川祐太※教員データブックへ
電話:0532-54-9574 メール:y-ogawa@sozo.ac.jp

【お問合せ】(報道に関すること)
豊橋創造大学・豊橋創造大学短期大学部 地域連携・広報センター

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