キャンパスニュース

理学療法学科

第2回 豊橋創造大学高度リハビリテーション人材育成センター研修会開催

本学は、「高度リハビリテーション人材育成センター」を設置しています。本学の高度リハビリテーション人材育成センター(以下、高度リハ人材育成センター)では不定期に研修会を開催して、医療や介護の現場で働く理学療法士が最新の知識と技術を獲得する卒後研修(養成機関を卒業した臨床現場で働く人を対象とした研修)の機会を提供しています。
2月25日(土)に第2回研修会を開催しました。二部構成で、第一部は検討会、第二部ではハンズオンセミナーを行いました。
第一部「検討会」:講師 総合青山病院リハビリテーション科 名倉雅登 先生入院中に新型コロナウイルス感染症によって隔離期間が必要となったケースについての検討が行われました。新型コロナウイルス感染症は新しい感染症なので、この感染症に対する理学療法について、本学はもちろんどの理学療法士養成校でも勉強できていません。また、臨床現場でもまだ確立した理学療法はない状態です。今回、脳血管障害の患者様に対して、より良い関わり方が出来るように参加者同士で話し合い、知識や考え方を深めました。

第二部「ハンズオンセミナー」:講師 西九州大学リハビリテーション学部 准教授 中村雅俊 先生

「超音波画像診断装置で評価するトレーニングの必要性の有無と効果検証」と題してハンズオンセミナーが開催されました。ハンズオンセミナーとは、体験型ワークショップのような研修で、講義を聴くだけでなく、実際に手を動かして技術の体験から習得を目指すものです。
リハビリテーションでは、身体を動かす装置である筋肉機能の回復を目指すケースが多いですが、効果的なリハビリテーションを行うためには筋肉の状態を適切に把握することが鍵となっています。これまでのリハビリテーションでは、筋肉の状態を触ったり(触診)、筋力を測定したりして評価していましたが、超音波画像診断装置を使用すると、筋肉の位置や収縮状態を可視化することができるので、より直接的で多くの情報を基に筋肉の状態を理解することができます。まだ、すべてのリハビリテーションの現場で導入されているわけではありませんので、今回のハンズオンセミナーでは、超音波画像診断装置の簡単な原理から使用法、そして実際の観察方法までを体験しました。超音波画像診断装置によって得られた画像で筋肉の構造や収縮する様子を確認し、その情報を複数人で共有しながら知見を深めました。

高度リハ人材育成センターでは、こうした臨床現場で有用な最新の知識や技術の獲得をサポートしています。

今回の研修会は対面とWebを用いたハイブリッド方式で開催され、100名(対面21名、オンライン79名)の参加があり、受講者からは「実践的な内容で、非常に勉強になった」などの声がありました。

センター長挨拶の様子 対面とWebを用いたハイブリッド形式で実施

 

 

第一部の検討会 総合青山病院リハビリテーション科の名倉雅登 先生

 

第一部の検討会の様子

 

第二部のハンズオンセミナー 西九州大学リハビリテーション学部 准教授 中村雅俊 先生

 

超音波画像診断装置で筋を観察する様子 1

 

超音波画像診断装置で筋を観察する様子 2

 

超音波画像診断装置で筋を観察する様子 3