就活開始「いよいよスタート」

2年生の夏にやること=「就業体験」

インターンシップ(職業体験って…)

インターンシップとは、学生である皆さんが社会に出る前に実際の仕事を体験できる制度であり、「学生がその仕事に就く能力が自分に備わっているかどうかを見極めることを目的に行う就業体験」と定義されています。(※1)
インターンシップには、①働くイメージが描きやすくなる、②気になる企業やその業界について理解が進む、③自分の成長につながる――といったメリットがあります。まさに自分の視野を広げる絶好のチャンスとなるでしょう。多くの企業もまた、皆さんが実際に働いたり、働くことへの理解を深めたりできるプログラムを用意しています。
※1「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」報告書:2022年4月

インターンシップの大切さ

インターンシップは、卒業後のキャリアを考えるための情報を多く得られる貴重な機会であり、就活準備や自己成長の大きな助けになります。また、社会に出てからの「こんなはずじゃなかった」を無くすうえでも大切です。具体的には、下記のようなメリットや魅力が考えられます。

  • 業務の理解が進む、企業文化に触れられる

    インターンシップに参加することで、実際の仕事の流れやチームの働き方、職場の雰囲気を直接体験できます。また、社員との交流を通し、企業の価値観やビジョンに触れられるため、自分がその環境にフィットするかどうかを判断できる機会にもなります。

  • 業界や企業について深く学べる機会になる

    インターンシップは、企業を内側から見られるまたとない機会です。その業界の仕組みや構造、トレンド、さらには特有の課題まで深く理解することができ、就活に必要な知識として役立てることができます。

  • スキルアップや新しい自己の発見につながる

    実際の業務に携わることで、社会人に求められるコミュニケーション能力や問題解決能力、リーダーシップなど、さまざまなスキルの向上が見込めます。さらには専門知識を身に付けたり、業務ツールの使い方を学べたりもできます。これらは自身の可能性や強み、興味の範囲を再発見する機会にもなります。

  • 就活の軸や将来のキャリアビジョンを見つけられる

    インターンシップは、自分にはどんな業界や職種が合っているのかを知る手がかりになります。「働く」体験を通して就活の軸を定め、将来のキャリアビジョンをより具体的に描いてみましょう。

  • 客観的な自分の評価を得られる

    インターンシップは、担当社員による指導と終了時のフィードバックがセットです。自分の働きぶりや能力は現場の社員からどのように評価されるのか、自分の課題は何かなどがわかる点でも、インターンシップに参加することで得られるものは非常に大きいといえます。

インターンシップは自身のPRにもつながる

インターンシップ後は、「何を経験したのか」「なぜその経験を選んだのか」「その経験を通じて、どんな気付きが得られ、何を学べたのか」を言語化しておきましょう。これらは自己成長を物語るエピソードとして活用できます。就活で応募する企業と業界が同じもしくは近ければ、より実務に近い環境での気づきや成長をアピールできるでしょう。

3年生の夏にやること=「会社見学」

オープン・カンパニー

3年生の夏となれば、就活準備や対策を考える人も増えてくる頃ではないでしょうか。その一歩として、まずは「オープン・カンパニー」に参加してみましょう。
オープン・カンパニーとは、企業が主催する業界・企業の説明会やイベントをいいます。大学でいう「オープン・キャンパス」を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。ここでは学生の皆さんが業界や企業について具体的に知り、理解を深めるためのプログラムが用意されています。企業の事業内容や業績に関する情報にも触れられるため、企業研究のための情報収集の場としても活用できます。
実施期間は半日から数日間にわたるものまでさまざまですが、学業と両立しやすい時間帯やオンラインでの開催など配慮されている場合も多く、比較的参加しやすいといえます。なお、実際に働く体験のできる「インターンシップ」とは異なり、あくまでも業界・企業を理解するための場です。オープン・カンパニーをきっかけに、「その企業についてさらに詳しく知りたい」「業界知識を深めたい」という場合には、インターンシップへの参加を検討するとよいでしょう。

POINT! まずは身に付けよう

オープン・カンパニーもインターンシップもまずは、企業にアポイントを取るところからスタートです。電話のかけ方や話し方、メールの書き方にはルールがあります。これを機に基本を習得し、自信を持って臨みましょう。

電話のかけ方、話し方

電話をかけるとき
あらかじめ必要な情報を手元に準備しておきましょう。とっさに慌てたり、聞き漏らしたりすることを防げます。かける時間帯は、相手の業務時間内が原則です。一般的には、午前10時から午後5時の間が適しています。電話をかける場所の周囲が騒がしいと重要な情報が聞き取りづらくなります。なるべく静かな場所を選びましょう。
電話がつながったら
まず自分が誰であるのかを名乗ります。「豊橋創造大学〇〇学部〇〇学科〇年の〇〇〇〇(フルネーム)と申します」と伝えてから用件を切り出し、担当の方とつないでもらいましょう。相手から情報を得る場合にはメモを残すとよいでしょう。さらにはそれをもとに「復唱します。〇月〇日〇時から、持ち物は〇〇と〇〇ですね」のように確認すると、自分も相手も安心です。 なお、伝えたいことや聞きたいことが複数ある場合には、「いま、お時間はよろしいでしょうか?」と相手の都合に配慮することが大切です。担当者が忙しい場合は、電話を改めるか、内容をメールで送るかを検討し、その旨を伝えましょう。
電話を切るとき
相手が通話を終えたことを確認してから切りましょう。これも礼儀の一つです。

メールの送り方

敬語を使う
電話にもいえることですが、適切な敬語を使いましょう。相手に敬意を示すことで、よい印象を持ってもらうことができます。
適度に改行する
長文のメールを送る場合は、適度に改行することで読みやすくなります。段落ごとに一列空けると、伝えたい内容がわかりやすくなります。
誤字脱字に気を付ける、略称を使わない
送信前に必ず内容を見直し、誤字脱字がないか確認しましょう。また、「(株)」などの略称や業界用語は避け、誰にでも理解できる表現を心がけます。
返信は、CCにいる方全員を含む
返信は送られたメールに対して行い、CCに入っている人を含めて全員に返信します。話の流れが終わるまで件名は変えないのが一般的です。 テーマが変わる場合は件名を変えると、相手に用件が伝わりやすくなります。
「署名」を入れる
本文の最後に自分の氏名や学校名、メールアドレスなどの詳細情報をまとめた「署名」を忘れずに入れましょう。
可能な限り早く返信する
メールが返ってきたら、できるだけ早く返信しましょう。相手の業務時間内に返信するのが望ましいですが、遅くとも24時間以内を心がけましょう。

採用のお礼や参加中の連絡、場合によってはキャンセル連絡やお詫びなど、企業の担当者とコミュニケーションを図る機会は思いのほか多くあります。それぞれの場面にふさわしい対応を取りましょう。また、緊急時には電話を使うなど、状況に応じて連絡手段を使い分けることも大切です。

筆記試験・面接対策

オープン・カンパニーやインターンシップと並行し、少しずつ準備を進めておきたいのが、多くの企業の採用選考で行われている筆記試験や面接の対策です。筆記試験の代表格ともいえる「適性検査」ですが、受けたことのある人は、インターンシップ参加時で4割以上、本選考では8割にのぼっています。(※2)ただ、適性検査と一口にいっても、さまざまな種類があります。面接の種類とあわせ、どのようなものがあるのか順にみていきましょう。
※2 WEBサイト『キャリタス就活』

適性検査の種類

一般教養
いわゆる「時事問題」といわれる、政治、経済、科学、文化などのトピックのほか、基本的なビジネスマナー、エントリーしたい企業の属する業界に特化した内容や専門用語などの知識が試されるものです。出題内容は多岐にわたりますが、今日からすぐ始められて効果があるのは、ネットニュースや新聞を読むことです。あらゆるジャンルの最新情報が掲載されるため、幅広いトピックに対する知識を深められます。語彙力や読解力を高めること、論理的思考を鍛えることにも適しています。
SPI
企業の採用選考で最も多く利用されている適性検査です。語彙力や読解力を測る言語問題、計数問題や論理的思考などを問う非言語問題で構成される「能力適性検査」と、職種や社風への適性などを測る「性格適性検査」で構成されています。
玉手箱
SPIに次いで利用されている適性検査です。SPI同様、能力適性検査と性格適性検査で構成されています。特徴は能力適性検査に「英語」があることです。また、短時間で多く問題を解く必要があるため、スピードが求められます。
SCOA
「言語」「数理」「論理」に、「一般常識」「英語」を加えた基礎能力のほか、事務能力、受検者のパーソナリティを含め、多面的に測定評価できる適正検査です。

能力適性検査は中学から高1レベルの問題がほとんどです。文系学生で長く理数系の授業や試験を受けていない人は、非言語問題の解法を忘れていることも多いので、対策本を使って練習しておきましょう。

面接の種類

個人面接
面接を受ける学生一人に対し、一人あるいは複数の面接官によって行われます。時間は15~30分程度であり、会話形式で進行します。 企業にとって個人面接は、学生の人となりを知るとともに、志望の熱意や適性を見ることが目的です。そのため、自分の思いや考えをしっかりアピールできるよう、具体的なエピソードや自分を端的に表せるキーワードを用意するなど、しっかり準備をして臨みましょう。
集団面接
複数の学生が同時に面接を受けるものであり、一人あるいは複数の面接官によって行われます。「グループ面接」とも言われます。面接官の質問に対し、学生が順に答えていくスタイルですが、一人当たりの持ち時間は個人面接よりも少なくなるぶん、限られた時間でいかに自己アピールできるのかが重要です。また、ほかの学生が答えているときの聞く姿勢も見られています。話す内容が被ったり、ほかの学生の意見が気になったりするかもしれませんが、面接官は“あなたらしさ”をチェックしています。周りに惑わされず、落ち着いて対応しましょう。
グループディスカッション
学生を5~10人程度のグループに分け、社会問題などの与えられたテーマについて議論(ディスカッション)を行う面接スタイルです。面接官は、「コミュニケーション能力」「課題解決能力」「リーダーシップ」「チームワーク」などを見ながら、組織の中で人と協力しながら働けるのか、どのように活躍してくれるのか、を評価しています。 司会役やタイムキーパー、議論が逸れた場合の軌道修正役などもグループの中から選ばれます。チームワークを大切にしながら、全員で議論を深めていきましょう。
プレゼンテーション
事前に出されたテーマに沿ってプレゼンテーションを行うものです。テーマは企業によってさまざまであり、たとえば、自己PRや志望動機に関すること、その企業の製品・サービスに関する意見やアイデアなどが考えられます。いずれの場合も、自分の考えや思い、アイデアを可視化できる能力、それを分かりやすく伝えられる能力、質問に対応できるコミュニケーション能力や瞬発力、さらには事前準備や時間内にまとめられる段取り力も評価の対象と言えるでしょう。

面接では身だしなみをはじめ、受付から入室、退室までの振る舞いや言葉遣いも見られています。面接が始まったら、相手に聞こえる声でハキハキと答え、たとえ言葉に詰まったとしても最後まで誠実に答える姿勢が大切です。

POINT! 資格や検定試験も注目しよう

本学では、皆さんのキャリアアップのため、資格や検定の取得を奨励しています。資格を取得した場合には奨励金を給付しますので、積極的にチャレンジしてください。
資格の取得や検定試験は、その努力の過程も含めて、スキルや能力を客観的に証明するものであり、就職活動でアピールできるあなたの強みになります。
簿記検定講座(2級・3級)、MOS(Microsoft Office Specialist)講座など、大学の講義と連動し、学内で開講している資格講座をうまく活用しながら、興味のあるものに挑戦しましょう。
また、「TOEIC®講座」や民間資格としてのドローンライセンスのスタンダード「DJI CAMPスペシャリストコース」、「SNS活用講座」など、大学の講義では学ばない社会的ニーズの高い講座もサポートして開講しています。

出典元:キャリタス就活
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