スペシャルインタビュー

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.7 小川先生

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.7 小川先生

<基本情報編>

小川先生の今までの経歴を教えてください。

愛知県春日井市出身です。愛知県内の専門学校を卒業して、春日井市の総合病院で働いていました。そのあと、名古屋市の専門学校の教員を経て、2022年度から豊橋創造大学で教員として働いています。

教員の他に関わっている現場はありますか?

今は週1回、クリニックで理学療法に携わっています。週に一度、研修日というものがあり、臨床現場から学ぶことも多いですし、なにより臨床現場が好きなので、現場に出ています。中には研究に時間を使っている先生もいらっしゃいます。また、愛知県理学療法士会の管理業務部、卒前教育部、愛知県理学療法士連盟での活動も行っています。

お忙しいですね?

やってくれる?と声が掛かると、つい引き受けてしまうんです。その他、高校野球や少年野球のメディカルサポートもしています。休みの日には、息子の少年野球のコーチもやっています。休みはありませんが、かえってずっと動いていたほうが、身体の調子も良いです。

<教員・研究編>

小川先生の専門研究分野を教えてください。どんなところが面白いですか?

研究分野は肩関節に関わる三次元動作解析です。中学生の頃、野球をしていたのですが、試合中に肩を痛めました。その頃から肩関節に興味があり、いまだに夢中です。

肩関節の魅力を教えてください。

肩関節が好きなんです(笑)。肩には5つの関節があり、肩が痛いと言っても、いろんなところを見ないといけないのでなかなか大変です。でも、5つの関節があることで、原因を考えるにも治療を考えるにもたくさんの可能性があり、治療の選択肢が多く広がるというところに魅力を感じています。

小川先生が学生に教える上で気をつけていることは何ですか?

噛み砕いて理解しやすいように説明をするようにしています。1年生は、初めて聞く言葉なので、もちろんわかるように説明するのですが、2年生3年生になると、1年生に習ったことはわかっているという前提で話を進めることが多いです。そこで、忘れてしまっていることも多く、理解している前提で進めるとつまずいてしまう学生もいます。ですので、1年生に説明するように、きっちりとわかりやすく話をするようにしています。

他に、気をつけていることはありますか?

理解しているかを確認してもらうためにペアで話してもらったりする時間を、講義の合間になるべく作っています。理学療法士の世界は正解がない世界なので、いろんな意見が聞けて、良い時間になっていると思っています。いわゆるアクティブラーニングですね。未来の理学療法士のために、教育にも力を入れています。

小川先生が考える豊橋創造大学の良いところは何ですか?

優しい教員が多いと思います。学生も優しい子が多いです。環境がそうさせてくれているのか、温かみのある方がたくさんいらっしゃいます。学生と教員の距離も近いです。教員同士の仲も良いので、学生もその雰囲気を読み取って、過ごしやすいのではないでしょうか。

<パーソナル編>

小川先生が理学療法士を目指すきっかけを教えてください。

中学生の時に野球をしていたのですが、肩関節を脱臼し、手術をしたあとに理学療法を受けたことがきっかけです。あの時は、正直、野球ができなくなると思っていました。そんな中で理学療法の先生に色々とサポートしていただき、また野球ができる身体を作ってもらったんです。もう、こんな人のためになる素晴らしい仕事はないと思って、理学療法士を目指しました。

小川先生はどんな学生時代を過ごされましたか?

大学卒業資格を取得できる専門学校に通っていました。たくさんのことを覚えて、理解して大変だったとは思いますが、みんな理学療法士になりたいという強い志を持った同士なので、支えあいながら頑張りました。今でも何でも話せる良い仲間です。

アルバイトなどはしましたか?

4年間、お好み焼き屋さんでアルバイトをしました。人と話すことが好きなので、楽しく働きました。お好み焼きが好きなので、ゆくゆくは自分の店を持つのもいいんじゃないかなって思っています(笑)

理学療法士を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

理学療法士は患者さんの心のよりどころだと思っています。医師や看護師とくらべて、患者さんと多くの時間を過ごすので、体の不調についてはもちろん、楽しい話なんかもたくさんするのです。患者さんにとって、何でも話せる、頼りになる存在にならないといけないなと常々思っています。身体だけでなく心のケアも大事にして、患者さんとともに成長していけるような存在を目指します。理学療法士という仕事は、医療・介護の分野だけでなく、スポーツや地域、予防分野にも職域を広げています。豊橋創造大学の先生方は多くの職域で活躍していらっしゃるし、臨床実習も他校と違った「専門実習」という形態をとっていますので、自分がやりたい理学療法士像を見つけてもらえればいいかなと思います。ぜひ、一緒に豊橋創造大学で学びましょう。

研究者情報 小川 祐太