スペシャルインタビュー

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.5 大橋先生

理学療法学科「先生に聞いてみた」vol.5 大橋先生

<基本情報編>

大橋先生の今までの経歴を教えてください。

本学を卒業したあと、東京大学大学院で博士号を取得しました。博士課程在学中はイギリスロンドンで半年間研究留学をしました。また、整形外科クリニックや一般病院にて理学療法士として働いていました。その後、豊橋に戻り、クリニックで勤務した後、豊橋創造大学で教員をしています。

卒業生なんですね。

はい。理学療法学科の一期生です。

母校に戻って来ようと思った理由は何ですか?

趣味がサーフィンなので、豊橋は海が近いというのが実は理由の一つなのですが、、それはさておき、この大学は、研究施設が充実しているんです。最先端の研究ができます。私は生物学を基にした研究をやっているのですが、リハビリ分野の研究って動作面や臨床面から研究することが多く、生物学を基にした細胞や遺伝子に焦点を当てたアプローチをする研究室が少ないんです。医師がやることが多いかな。でも理学療法士でもそういった知見を治療に生かせると思っています。だから本学に戻ってきました。

<教員・研究編>

大橋先生の専門研究分野を教えてください。どんなところが面白いですか?

研究としては筋肉です。いかに効率よく筋肉をつけるか。どうやったら早く筋肉が再生するかといったことを研究しています。

担当科目について教えてください。

担当している授業は、自身の研究分野に近い科目である生理学と、病院で勤務した経験を活かした講義をしています。具体的にいうと、整形外科領域の内容で、骨折や捻挫のようなケガの状態を把握するための運動器理学療法評価学を担当しています。

筋肉の魅力を教えてください。

鍛えれば強くなるのが好きで、高校の時から筋トレをしていました。

大橋先生が学生に教える上で気をつけていることは何ですか?

整形外科の領域は、体内の構造物が壊れて症状が出たり、壊れたものが何か別の組織を圧迫したりすることによって症状が出る分野なので、模型、絵などでなるべく視覚的にわかるようにしています。また、一番初めに学習する用語はなるべく簡単な用語を使うようにしています。

大橋先生が考える豊橋創造大学の良いところは何ですか?

私は本学の卒業生ですが、教員と学生の距離が近いことが魅力です。在学中はもちろんですが、卒業して東京に住んでいた時には関東在住の教員の方と週末にお会いして、いろいろ相談させていただくこともありました。卒業後も親身になって相談に乗っていただけるような先生方や環境が本学の魅力です。

<パーソナル編>

大橋先生が理学療法士を目指すきっかけを教えてください。

私は中学高校とバレーボール部で活動していましたが、バレーボールのような動きで良く受傷する腰椎分離症というケガを負いました。また捻挫などの怪我が多かったです。そのためか、身体への興味が生まれ、自然と理学療法士をめざそうと思っていました。

大橋先生はどんな学生時代を過ごされましたか?

卒業研究ではずっとネズミの筋肉を切ってプレパラートを作っていたよねと同期生に言われました。初志貫徹で、筋肉の再生に関する研究を卒業研究から今の今まで行っています。一期生だったので、先輩がいない中、色々と試行錯誤をしながら学生時代を楽しみました。また、遊びの面では、未経験であるスポーツのサークルに参加したり、ゼミのメンバーとは常に一緒にいたので密な付き合い方をしたりして楽しかったです。とても良い思い出です!

理学療法士でよかったのはどういう時ですか?

理学療法士の仕事は、怪我や病気で動きに制限がある方をいかに動けるようにするか、いかに日常生活に復帰させるかという仕事です。怪我をして寝たきりに近い方に寄り添い、一人で散歩ができるまでリハビリができたこともありました。とても喜んでもらいました。寝たきりの方が3040分自力で歩けるようになった事例もあります。患者さんの回復のサポートができた時、この仕事をしていて良かったと心から思います。

理学療法士を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

私は筋肉や身体に興味があって理学療法士になりました。少しでも身体に興味がある人は、本学のオープンキャンパスに参加してもらって、理学療法士はどんな仕事が理解してもらいたいと思います!一緒に頑張りましょう!

研究者情報 大橋和也