スペシャルインタビュー

卒業生インタビュー vol.12 浜松市リハビリテーション病院

卒業生インタビュー vol.12 浜松市リハビリテーション病院

浜松市リハビリテーション病院×豊橋創造大学

「浜松市リハビリテーション病院で働く」ということ

浜松市リハビリテーション病院は、聖隷福祉事業団の病院の一つです。脳血管障害や運動器障害、高次脳機能障害、嚥下障害などによって低下した生活機能の回復を支えるとともに、青少年のスポーツ障害に対する専門的な治療や、一般的な整形外科・内科疾患の診療も行っています。
入職後は、幅広い分野を学ぶため、約1年ごとに部署をローテーションします。およそ3年間で複数の部署を経験した後、配属先の希望を伝えることができます。

豊橋創造大学の卒業生にインタビューしてみましょう!

<村松 伸江 さん>
磐田西高等学校出身
2011年3月卒業(2期生)

Q. 現在のお仕事について教えてください。

現在は、浜松市リハビリテーション病院の回復期病棟に勤務し、主に脳卒中や整形外科疾患、廃用症候群(病気や安静によって身体機能が低下した状態)などの患者さんを担当しています。
患者さんの身体機能を評価し、退院後の生活や目標を見据えながら、一人ひとりに合ったリハビリテーションを行っています。また、現在は育児短時間勤務制度を利用しており、勤務時間は8時30分から15時30分までです。

Q. 仕事のやりがいや面白さを教えてください。

一人の患者さんと40分から1時間ほどじっくり関わり、その方の思いや生活背景まで理解しながら支援できることに、やりがいを感じています。
身体機能を改善するだけでなく、「退院後にどのような生活を送りたいのか」を一緒に考え、その目標へ向かう過程をともに歩めることが、この仕事の面白さです。患者さんとの信頼関係を築きながら、自分に何ができるのかを考え続けられるところにも魅力を感じています。

Q. この職場を選んだ理由や決め手を教えてください。

就職先を選ぶ際、大学の辻村先生から「産休や育休をきちんと取得できる職場か、確認した方がいい」と助言をいただきました。そこで就職活動の段階で制度や取得実績を確認し、将来ライフステージが変化しても働き続けられる環境だと感じたことが、大きな決め手です。また、教育体制が整っていることや、さまざまな分野を経験できる点にも魅力を感じ、この職場を選びました。

Q. 子育てと仕事を、どのように両立していますか?

子育てと仕事の両立には大変なこともありますが、職場の理解や周囲の協力に支えられています。2人の子どもを出産した際には産休・育休を取得し、復帰後の働き方についても希望を丁寧に聞いてもらいました。子どもの急な体調不良にもチームで対応してもらえるため、安心して仕事を続けられています。
子どもの成長を見守る中で、命の大切さや人が成長していく過程を実感しました。その経験は、患者さんやご家族の思いを理解することにもつながっています。また、若いスタッフに対しても、目の前の結果だけでなく、その成長を長い目で見守れるようになったと感じます。
子どもを通して地域や社会とのつながりも広がり、子どもたちの体力や運動環境について考えるようになりました。子育ては大変ですが、そこで得た経験は、仕事や人との関わりにも生かされています。

Q. 子育てと仕事を両立しながら、研究会で大会長も務められたそうですね。

「脊髄損傷理学療法研究会」で大会長を務めました。この研究会は、脊髄損傷のリハビリテーションに関わる理学療法士が、知識・技術を共有し、症例報告を通して臨床でのアプローチ方法を研鑽する場です。
新人時代に脊髄損傷の患者さんを担当したことをきっかけに関心を持ち、全国各地の勉強会に参加する中で、多くの仲間と出会いました。そこで築いたつながりから大会長を任せていただき、テーマやプログラムを考えながら、研究会全体の企画・運営に携わりました。

Q. 女性が理学療法士として長く働くうえで、国家資格の良さを感じることはありますか。

理学療法士は国家資格なので、結婚や出産などで一度仕事を離れた場合も、資格や経験を生かして復職・再就職をめざしやすいことが魅力です。生活する地域が変わっても、専門性を生かせる可能性があります。
また、性別にかかわらず、同じ専門職として知識や技術を発揮できることにも安心感があります。ライフステージに合わせて働き方を選びながら、長く続けられる仕事だと感じています。

Q. 大学での学びは今の仕事にどのようにつながっていますか?

大学では、実際の患者さんに協力していただく実習や、愛知医科大学で脳や骨、筋肉などを見学する解剖学実習を経験しました。教科書で学んだ知識を実際の身体と結び付けて理解できたことは、患者さんの状態を観察し、リハビリテーションの方法を考える今の仕事に役立っています。また、実習を通して患者さんと接する姿勢を学べたことも、大きな財産です。

Q. 理学療法士をめざした理由は何ですか?

中学生の時、部活動でけがをして、鍼灸院に通っていました。その経験から、スポーツ選手を支えられるような仕事に就きたいと思い、担任の先生に相談したところ、「理学療法士」という職業を教えてもらいました。それが理学療法士を知り、めざすようになったきっかけです。

Q. 大学生活で楽しかったエピソードを教えてください。

学園祭で、友人たちとたこ焼きの模擬店を出したことが印象に残っています。粉物店でアルバイトをしていた友人に教えてもらいながら、準備から当日の運営までみんなで取り組みました。また、小児施設のボランティアに参加し、夏休みの宿泊行事で子どもたちと過ごしたことも、楽しい思い出の一つです。

Q. 将来の夢や目標を教えてください。

認定理学療法士(脊髄障害)として、これまで学んできた知識や経験を、今の職場や地域に少しずつ還元していきたいです。また、ウィメンズヘルス(女性の健康を支える分野)や、産業理学療法(働く人の健康維持やけがの予防を支える分野)、予防医療にも関心があります。将来は新しい分野にも挑戦しながら、自分らしいペースで長く理学療法士の仕事を続けていけたらと思っています。

2023.08.31配信
【卒業生インタビュー vol.3 浜松市リハビリテーション病院】と同様


戸塚 健二 先生

理学療法学科  2012年3月卒業(3期生) 袋井高校出身

 

Q. 現在のお仕事について教えてください。

現在はスポーツ外来に所属しています。大学卒業後は聖隷浜松病院にて8年勤務して、グループ内異動で浜松市リハビリテーション病院に異動しました。ここに来て、3年経つか経たないかくらいです。スポーツ外来では、前十字靭帯損傷や半月板損傷の方などの手術後のリハビリを担当したり、手術には至らないような通院の外来患者さんを診たりしています。

 

Q. 仕事で嬉しいと思うことは何ですか?

やはり、怪我が治った時ですね。スポーツをメインに診ていますので、スポーツに復帰するのが目標です。「復帰できた」「以前よりも良い成績になった」と聞く時は、本当に嬉しく思います。怪我をしたことをきっかけにしっかりとリハビリを行い、けがをする前よりも身体を強くして競技復帰して欲しいと思い関わっています。その中で、しっかりと元の競技レベルに復帰できること、また、試合で勝利を収めたり、記録を更新したりという報告を聞くことが嬉しいですね!

 

Q. 怪我をしてもより良い成績になることがあるのですか?

怪我をすると、練習や試合に参加できない時間が生じたり、筋力低下を引き起こしたりとマイナスな部分もあります。そういった選手に対し、身体の専門家として怪我の発生に至った理由をしっかりと確認させていただき、短所を改善し、怪我をする前よりもより良いコンディションで競技復帰できるように支援しています。

 

Q. AT(アスレティックトレーナー)の資格を持って働くことの良いところを教えてください。

院外の仕事で、PT(理学療法士)とATの両方を持っている人という条件がつく時があります。スポーツ外来チーム11名中、AT取得者は5名在籍しています。ATを持っていることで、医療とスポーツの現場両面で活躍のフィールドが広がります。当事業団でいうと、Jリーグに加盟している下部組織への派遣や体育系の大学での非常勤講師などの業務がありました。

Q. 大学での学びは今の仕事にどのようにつながっていますか?

卒業後の進路はゼミの担当で恩師である冨田先生に相談しました。大学で学んだことを地元の静岡で還元したいという思いもあり、聖隷福祉事業団に入職しました。最初は急性期病床を持つ聖隷浜松病院に配属されました。聖隷浜松病院では脳血管疾患、運動器疾患、内臓疾患など多岐にわたる患者様のリハビリを経験させていただきました。その分野の中の一つにスポーツ整形外科があります。実際に患者様を治療することで、スポーツへの興味関心がより大きくなっていったことや大学の選択科目でスポーツ理学療法を選考いたことも影響して、スポーツ整形の道を進んでいこうと決断しました。現在は浜松市リハビリテーション病院にてスポーツ整形を担当しており、患者様の目標が達成できるように日々の臨床を大切にしています。

 

Q. 理学療法士をめざした理由は何ですか?

きっかけは、私が高校生の時、祖父が脳梗塞になり、リハビリを受けていたことです。祖父の回復とともに心労気味だった母も活気を取り戻していく様子を見て、素敵な仕事だなと感じました。なので、入職前は中枢系のPTを目指していました。

 

Q. 大学生活で楽しかったエピソードを教えてください。

ゼミでの研究期間やデータ処理、また、実習と実習の間の空いた時期に友人と過ごした時間が印象的です。悩んだり苦労した時間が長ければ長いほど、それが終わった時に込み上げる達成感と自己成長を強く感じることができ、とても楽しい時間を過ごしました。

 

Q. 将来の夢や目標を教えてください。

スポーツの役割は人生をより豊かにすることだと思います。日常生活があってのスポーツなので、まずはPTとしては患者さんの日常生活の自立支援をし、ATとしてより人生が豊かになるようにスポーツ復帰の支援をするということを心掛けて患者さんと向き合うようにしています。個人的にはスポーツに関わるトレーナーやATという言葉から、プロや高校・大学の強豪チームなどトップアスリートを支えることをイメージしますが、スポーツを行う方はそのような方ばかりでありません。地域の子どもたちのスポーツチームだったり、ご年配の方のサークル活動だったり地域の愛好家のみなさんだったり、そのスポーツをする人達のサポートが出来たらいいなと思っています。そして、同じ様な考えを持った学生さんや若手のPTが増えていくことも大切です。サポートを受けられる場所とサポートをする人材を増やすことが目標なので、自分の考えをいろんな場所で「伝える」ことも大事にしていきたいです。

■撮影協力
浜松市リハビリテーション病院
https://www.hriha.jp/