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課題発見能力を高める授業で新しいコミュニケーションシステムの実証実験を体験

去る2025年6月4日(水)、看護学科の専門基礎科目「社会システムと人間」の授業で、AI(人工知能)による客観情報を踏まえ、地域課題への理解向上と意志表示の有効性を探る実証実験を行いました。
この授業は、社会学を専門とする辰巳智行准教授が担当で、辰巳准教授が他大学の教員と共同で研究に取り組んでいるシステムを活用して、学生たちに、最新の手法で地域課題を理解する力を養ってもらうことを目的としてすすめられました。
実証実験に使用するツールは、2つ。
「ポリネコ!」では、地域課題などの背景や関連事項についてクイズに答え、その解説で理解を深めていきました。また、議論シミュレーターでは、AIによる仮想市民を相手に議論をする練習を体験しました。
学生たちに、本学が所在する豊橋市で最近話題になっているテーマについて、最新の技術(AI=人工知能)を使ってより議論を深めていくなかで、地域で起きている課題の背景を知り、なぜ住民投票する必要があるのかを深く考えることができました。
参加した学生たちからは、「多くの市民が問題をよく理解したうえで決まるのが良い。」、「住民投票があるとは知らなかった。スポーツ施設としての有り方を考え、もっと調べて投票に行きたい。」、「まちの発展に繋がる具体的な利点や、財政負担に繋がる等の客観的な情報を示してほしい」など、積極的に課題に向き合うことができたという声が聞かれました。
「ポリネコ!」:データやエビデンスを踏まえ、先入観や誤解を最小化した意志表示を行える輿論調査システム
「議論シミュレーター」:AIによる対話シミュレーター